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子どものニキビや皮膚炎を緩和・予防する生活習慣とは?

思春期の子どもによくある悩みが、ニキビや乾燥による肌荒れ。他人からみると大した問題ではないように思えても、本人にとっては深刻な悩みです。そんな子どもの辛い気持ちを和らげるためにも、ニキビや肌荒れの原因を親が知っておきましょう。肌トラブルに負けず、子どもが楽しく過ごせるよう、家庭でできるサポートをご提案していきます。

 

子どものにきびや肌荒れの主な原因3つ

肌荒れやニキビの原因にはさまざま要素が絡んでいますが、東洋医学の世界では、大きくわけると3つの主因があると考えています。

  1. 胃に熱がこもっている

体の熱を発散しにくい人は、便秘になりやすいためニキビなどの吹き出物ができやすくなります。また、熱がこもると、体の上の方に症状が出ると考えています。そのため、顔や頭などにニキビが出やすくなります。

  1. 体の栄養が不足している

朝ごはんを抜いている、ダイエットをしている、偏った食事をしていると体の栄養が不足するため、肌の艶がなくなり乾燥してしまいます。目や頭の使いすぎや夜遅くまで起きているというような生活習慣の影響でも、同様のトラブルが起こります。

  1. 血行が悪くなっている

体が冷えたり、ストレスがたまったりすると血液の循環が悪くなり、皮膚の色がくすんでしまいます。

ニキビや虫刺されのあとが消えにくくなるのも特徴です。

血行が悪くなると便秘や急に体が熱くなったりすることもあります。

 

皮膚に炎症が起こる原因は、気温・雨・風など、体の外から受ける影響と、生活や食生活の乱れなど、体の中から受ける影響があります。

特に多いのは、外から受ける影響ですが、ストレスや睡眠不足といった生活面の問題も体の中の流れを悪くするため、ニキビや肌の乾燥を起こしやすくなります。

 

漢方では「皮膚は内蔵の鏡」という言葉があり、内臓に異常があると皮膚に変化が現れると考えます。食事では脂っこいもの、刺激物、甘いものは肌の炎症を悪化させるので注意しましょう。

 

皮膚の強いかゆみや赤みは、体を温めるとさらに症状は悪化しますので、暖かくなる春、暑くなる夏は注意が必要です。また、じゅくじゅくするできものは、梅雨や夏に悪化します。空気が乾燥する秋・冬は、肌が乾燥します。

このように、季節の変化によって皮膚の状態は常に変化をしますので、その季節にあった対処が必要です。

 

また、一般的にニキビは思春期に多いのも特徴。ホルモンの変化により、皮脂が過剰に分泌することが原因のひとつだといわれています。

子どもの肌トラブルを予防するには?

ニキビや皮膚の乾燥を防ぐためには、生活を改善していくことが大切です。親御さんは次のことに注意していきましょう。

【対策1】肉・魚・野菜などバランスの良い食事をとる

ニキビや肌荒れを防ぐためには、偏った食事を控えることが大切です。特に、揚げ物やファーストフードなど脂っこいものは体の熱をあげる原因になります。また、ケーキやチョコレートなど甘いものも肌に悪い影響を与えます。さらには、キムチ、カレーなど辛い食べものも肌に刺激を与えてしまうので控えましょう。体に熱がこもっている場合は、熱を冷ますきゅうりやトマトを、逆に体の血行が悪くなっているときは玉ねぎやニラがおすすめです。

 

【対策2】家にこもるのを控え、天気のいい日は外で運動する

天気がいい日は、できるだけ外で運動しましょう。太陽の光をあびると「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されるため、心の安定を保つことができます。一日15分~30分あびることを意識するといいでしょう。イライラする、落ち着かないなどのストレス状態を改善するためには軽い運動がおすすめです。また、体の血行がよくなると、体の中に滞っているエネルギーを発散させることができます。休みの日は家族で近くの公園にでかけたり、自然に触れ合うことができるピクニックをしたりするのもおすすめです。

 

【対策3】夜はゲームやスマホなど目を使うことを控える

ゲームやスマホなどを使っていると目を酷使するため肌が乾燥する原因になります。学校が終わったあとや休みの日はゲームをしていることが多い子どもは、できるだけ控えるようにしましょう。夜ふかしや、いろいろ考えすぎることも原因です。目を使い過ぎると肌がくすんだり、ニキビのあとが消えにくくなったりすることがあります。

 

【対策4】しっかりと睡眠をとるため、環境を整える

体をしっかりと休ませるためには、充分な睡眠時間を確保することが大切です。夜は、できるだけ早くベッドに入り、スマホは寝る場所から離れた場所に置きましょう。また寝るときに何を着るかも大切です。汗をしっかりと吸う綿100%の下着や体を締め付けないゆとりのある服を選びましょう。夏は通気性の良いものを、冬は保温性の高いものなどその季節にあった服を選ぶことも大切です。

 

【対策5】お風呂で体をあたためる

体の血行が悪い人やストレスがたまっている人は、お風呂に入るのもおすすめです。ドクダミが入った入浴剤は、ニキビや皮膚病、あせもなどに用いられます。お風呂に入るのが面倒なときは、足湯もおすすめです。お湯の温度は、イライラしているときは、38~40℃。気分落ち込んでいるときは、41~43℃など、そのときの体調に合わせてお湯の温度や入浴剤を選びましょう。

肌トラブルが起きてしまったら? 不快症状を和らげる対処方法

子どもがニキビや肌の乾燥でつらい思いをしているとき、親として何がサポートできるでしょうか? 子どもが快適に過ごせるヒントを紹介します。

 

・体を洗う方法を変える

ニキビや肌の乾燥がある場合は、ボディタオルやボディソープを見直しましょう。タオルで体をゴシゴシ洗うと炎症がひどくなる可能性があります。ボディタオルは、ナイロンやポリエステルではなく、肌にやさしい綿を使ったタオルがおすすめです。ボディソープは低刺激など肌に刺激の弱い成分がはいったものを選びます。

 

・体に身につける下着を見直す

体にできるニキビや肌の乾燥は、普段身につけている衣服に原因がある場合があります。特に化学繊維がはいった生地でできた下着はアレルギーを起こす場合があるため、肌が荒れる原因にもなります。アトピー性皮膚炎などには敏感肌用の下着を身につけましょう。

 

・外に出るときは紫外線に注意する

外に出るときは、できるだけ肌の露出を避けるようにしましょう。紫外線を予防する帽子や衣服は身につけることも大切です。また、肌が露出する部分は、日焼け止めを塗ることも忘れないようにしましょう。特に、気温が高くなると汗と紫外線のふたつが刺激になるためさらに肌の炎症がひどくなる場合があります。

体の状態に合わせて生活習慣を整えることが大切

子どもの胃などの消化器は未熟であるため、大人にくらべて胃腸の働きが弱くなっています。そのため、ニキビや肌の乾燥、アトピー製皮膚炎などが起こりやすくなる特徴があります。

 

体に熱がこもっているときは、体の熱を冷ます食材を、体の血行が悪くなっている場合は軽い運動を、肌が乾燥している場合は食生活の改善をはかることが大切です。

 

ニキビや肌の乾燥をそのまま放置してしまうと、さらに治りが遅くなる可能性があります。

肌に炎症が置きる前に、下着やタオルなど肌に身につける素材を変えておくことを考えておきましょう。

 

子供のニキビや肌の乾燥の悩みは、親が思っているよりも深刻です。

子どもは、ニキビや肌荒れが気になることから自分でつぶしてみたり、過剰に肌をさわったりします。また、子どものニキビや肌の乾燥を防ぐには、親のサポートが必須。毎日食べているもの、身につけている衣服などにも気をつけていきましょう。

 

肌トラブルを気にして、子どもが家にこもる時間が続くようなら、家族で出かける提案をしてみるなど、子どもの心も一緒にサポートしてあげられるとよいですね。