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もしかしてウツ?気付いてあげたい小中学生のうつ病

子どものうつ病が増えているのを知っていますか?特に10代~20代でうつ病にかかる人は100人に1~7人程度いると報告されています。うつ病は特別な病気ではありません。大人だけでなく子どももかかる病気なのです。一刻も早く気づいてあげたい子どものうつ病。その原因や症状のほか、家族でできるサポートについてご案内します。

学校生活や家庭環境の変化で子どものうつ病は増えている

うつ病はだれでもかかる可能性がある病気です。特に子どもの場合、10代以降に急激に増えるという報告もあります。子供がうつ病にかかると、夜眠れなくなる、朝起きられなくなるといったことが起こります。そのため、学校に行けなくなり、部屋にひきこもってしまう人もいます。うつ病は「さぼり」や「だらけ」とみられることがあるため、学校に行かないのはさぼりたいだけではないか、部屋に閉じこもっているのはゲームをしたいからではないかなどの誤解を生むことがあります。子どものうつ病は親の理解が大切なのです。 最近では新型コロナウイルスの影響から子供が育つ環境も少しずつ変わりはじめました。今までのように友達と一緒に遊んだり、学校で大きな声で歌を歌ったり、給食のときに会話を楽しんだりすることもできない状態です。このような状況が増えているため、大人と同じように不安やイライラを感じやすい生活環境が続いています。 大人のうつ病は、会社での付き合いなど社会環境に左右されることが多いといわれ、落ち込みやすい、前向きになれない、やる気が起きないなど精神的な症状が多いと言われています。ところが子供のうつ病は、体に現れることが多く夜眠れなくなる、食欲がなくなる、体重が減るといった症状が起こります。また精神的な症状ではイライラする、落ち着きがなくなる、集中できなくなるなどが起こり学校での勉強に大きく影響を与えます 子どもがうつ病になる原因には、友だちと喧嘩をした、いじめにあっている、授業についていけないなどがあります。また、親のしつけが厳しい、親の仲が悪いといった原因で起こることもあります。新型コロナウイルスの影響から、家庭環境は大きく変わりました。こんなときこそ子どものちょっとした変化に気づいてあげることが大切です。

子どもがうつ病かも?と思ったときにできることは

それでは、子どものうつ状態に気がついたとき、何ができるのでしょうか?子どもの様子がいつもと違うと感じたら、次のことに注意しましょう。

  • 子どもの話を聞く

子どもがいつもより元気がないときは、子どもの話に耳をかたむけましょう。いきなり「どうして元気がないの?」「なにがあったの?」と聞いてはいけません。「最近学校はどう?」「今日の晩ごはんは何が食べたい?」など、話のきっかけをつかむことが大切です。話が続きそうだったら「最近元気がないけどなにかあったの?」と聞いてみます。子どもの話す内容には逆らってはいけません。ついつい「こうしたらいいのでは?」といいたくなりますが、子どもの話が終わるまでゆっくり聞きましょう。

  • 子どもを叱らない

うつ状態の子どもに控えたいのは、叱ることです。急に夜寝るのが遅くなったり、朝起きられなくなったりすると、しっかりしてほしいという気持ちから叱ってしまう人もいるかもしれません。しかし、本人は眠れないことや朝起きられないことに苦しんでいます。もし、このような状態が続いたら、無理に元の生活環境に戻すのではなく、今できることをやらせてあげましょう。叱るのではなく、できることを認めることが大切です。

  • うつ病になった原因を見つける

子どもがうつ状態になった原因について考えてみましょう。家庭環境に問題がない場合は、学校の先生に相談してみるのもひとつの方法です。学校で何か変化はなかったか、友だちと仲良くしているかなどを聞いてみます。それでも、原因がわからない場合は、家族関係をもう一度見直してみましょう。例えば、母親の仕事が忙しくなり家にいる時間が少なくなったため子どもと話す時間が少なくなってしまった、なども原因のひとつなのかもしれません。子どもはちょっとした環境の変化に反応してしまうことがあります。 子どもがいつまでも落ち込んでいるようなら病院で診察を受けましょう。病院に行くのはためらってしまうという人もいるかもしれません。そういう場合は、内科や小児科で相談することもできます。もし、先生にうつ病と診断されても、動揺してはいけません。家族で子どものことを優しく見守りましょう。 うつ病の治療に大切なのは、ゆっくり休養をとることです。学校を休ませてゆっくりさせることも必要かもしれません。病院で薬を処方されたら、先生の指示にしたがいましょう。家族は、子どもを特別扱いする必要はありません。逆にはげましたり、声をかけたりすれば、かえってプレッシャーになってしまうこともあります。子どもが話をしてきたら、悩みに共感しながら聞いてあげましょう。

家庭でできるうつ病の予防に効果的な方法とは

うつ病は、普段の生活習慣が大きく影響を受けることがあります。子どもがうつ病にならないように次のことに注意しましょう。

・食事

薬膳では、イライラするのは体に熱がこもっているからと考えます。甘いものや脂っこいものは、イライラの原因になるため、できるだけ控えたほうがいいでしょう。気分が落ち込むときは、レモンやみかんなどの柑橘系がおすすめです。うつ病を予防するためには、日頃の食事はとても重要だと考えています。 子どもが食べる食材の意味をひとつずつ考え、今子どもに必要な食べ物は何かを考えて与えるといいでしょう。もし、何を食べさせたらいいかわからなければ、その時期の旬の食材をとりいれた料理がおすすめです。例えば、夏は体の熱を冷ます、きゅうり、とまとなど、冬は体を温めるしょうが、ねぎなどです。旬の食材は体の調子を整える作用があります。

・運動

体の調子を整えるには、軽い運動がおすすめです。天気のいい日に近くの公園に散歩に行ったり、買い物に行くときは歩いていったりするなど、簡単なことからはじめましょう。太陽の光は、ビタミンDの生成をうながすため、精神状態を安定させる幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌を高めることができます。 運動を習慣にするためには、軽い運動からはじめていきましょう。運動を続けることが精神状態を安定させることにつながります。また、一年中体の冷えを防止することも大切です。夏によく使うクーラーは冷えすぎてしまうため、体の調子を悪くさせてしまうことがあります。外から洋服で温めることも大切ですが、食事で補うことも必要です。運動するときは、体にあった洋服・靴を選ぶことも大切です。

・睡眠

体の調子を整えるために一番大切なのは、睡眠です。睡眠時間が減るとうつ病の発症率をあげてしまいます。毎日、同じ時間に眠り、同じ時間に起きる習慣を身につけましょう。最近の子どもの4~5人のうち1人は睡眠に問題があるといわれています。親も子どもの睡眠時間に合わせてお風呂などの用事を済ませておくことが必要です。また、寝るときの環境も大切です。寝間着は綿100%などの汗や水分の乾きやすい素材、体に合わせたゆったりサイズ、冬は温かく、夏は涼しくなる素材など、着心地のよい素材を選びましょう。

うつ病は家族で温かく見守ることが大切

子どもがうつ病になると、戸惑ってしまう人もいるかもしれません。子どもがあまり話しをしなくなった、部屋にこもる時間が長くなったなど、普段と様子が違うと感じたらそっと見守りましょう。 無理にはげましたり、言葉をかけたりするのは逆効果です。精神状態を整えるには、食事、運動、睡眠が大切です。子どもが食べるものに注意し、軽い運動をする、夜はぐっすり眠れるようにしましょう。 体の調子を整えるためには、体を温める下着・ソックス、吸湿性や吸水性に優れた素材の服を着ることが大切です。新型コロナウイルスで不安になりやすいときだからこそ温かい気持ちで寄り添ってあげること大切です。

参照:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/sos/text3.html