保育園や幼稚園ママにとって、一大イベントとも言える親子遠足。新しいママさんとの出会い、着る服、持っていくお弁当、下の子の面倒などを考えると、いろいろと不安を感じてしまうママさんは多いものです。 今回はその親子遠足を、少しでも楽しく過ごせるための事前準備や心構えをご紹介します。
親子遠足は動きやすさ重視、パンツ+スニーカーが正解
保育園・幼稚園の親子遠足は、クラスママさんと長い時間過ごす貴重なチャンスですから、服装はキッチリして良い印象を残したいですね。そんな親子遠足のママの服装のポイントをご紹介していきましょう。 遠足なので動きやすいのは大前提ですが、小さい子どもの団体ですから、ハードな運動などはありません。休日に家族で広い公園にピクニックに行く時のようなイメージで良いでしょう。
親子遠足の服選びのポイント
- 動きやすい
お昼はレジャーシートの上に座ってお弁当を食べることを想定して、スカートではなく、デニムパンツやチノパンなどのパンツがいいですね。足元はキャンパス素材のスニーカーやスリッポンが安心ですが、アスファルトなど舗装された道を歩くことが多い場合は女性らしいフラットシューズでもOK。汚れてないものとはいえ新品ではなく、履き慣れているものを選びましょう。また外のトイレに行くことがある場合は、ガウチョパンツなどは裾が広がったボトムは、床につかないよう気を遣うので避けた方が無難です。
- 張り切りすぎない
ボトムがシンプルなパンツならば、トップスにポイントを置きたいところですが、張り切りすぎは厳禁です。目立つアクセサリーや、ブランドのロゴが大きく入った服は「頑張った感」が出過ぎて、学校行事では浮いてしまいます。あくまで子供の遠足の付き添いなので、清潔感を重視して、シャツやカットソーなど、きれいめカジュアルをチョイスしましょう。露出度が高い、しゃがんだ時に背中が大きく見える、下着が透けるなどの服も避けるようにしましょう。
- 他のママとかぶらない
他のママさんと同じ服だと、お互いちょっと気まずいかもしれません。全く同じでなくても、似たようなボーダーTシャツなどは「双子コーデ」のようになってしまう可能性はあります。「これ、他の人も持っているかも?」という服やカバンは、その日は避けた方が無難です。人気柄のボーダーTシャツなどは、カーディガンなどの小物遣いで「双子コーデ」の危険を回避するなど工夫をしましょう。
- 日焼け対策も忘れずに!
親子遠足では半日以上屋外にいるので、日焼け対策は必須です。トイレでお化粧直し…ということも難しいですし、日傘も持っていけません。日焼け止めはもちろん、つばのひろい帽子、UV対応のカーディガンがあると安心です。天気によっては、アームカバーやネックウォーマーも、全体のコーディネートに合わせて使いこなしたいですね。
晴天の遠足、お弁当で一番避けたいのは食中毒です
お弁当は、親子遠足では大切な要素です。園の方針にもよりますが、子どもが「友達と食べる!」と言う可能性があるならば、親のお弁当箱と子どものお弁当箱は別々に詰めましょう。親子で一緒に食べることが分かっているならば、大きいお弁当箱に一緒に詰めてもいいですね。 いずれにせよ、お弁当と貴重品はさっと出せるようように工夫して、カバンを用意して下さい。お弁当や敷物はリュックに入れて、さらに財布やハンカチを入れるミニショルダーが別にあれば、ゲームやトイレなどで荷物から離れる時間がある場合に便利です。 そしてお弁当は、彩りや見た目がキレイなことも大切なのですが、一番気をつけなくてはいけないのが食中毒です。親子遠足が行われる春や秋でも、日によっては暑い日もあります。遠足でお弁当を持ち歩く時は、外気温にさらされる時間が長いので十分に注意して下さい。 食中毒を起こさないために避けたいものは、(1) 栄養価が高いもの 、(2) 水分が多い食材 、(3) 35度前後の熱を持ったものなどです。これについて、それぞれ説明していきましょう。
- 栄養価が高いもの
卵などは栄養価が高く菌が繁殖しやすい食材です。しっかり火を通さないと、サルモネラ属菌による食中毒につながります。半熟卵をおかずにするのは避けましょう。
- 水分の多い食材
水分は菌の温床となる可能性があります。レタスやきゅうりなどの生野菜、マヨネーズ和えのおかず、煮物などは、水分量が多いため、高温の日のお弁当には向きません。食材は煮るのではなく、焼いたり揚げたりして水分を飛ばすようにしましょう。また果物も水が出るので、お弁当箱とは別の容器に入れる方がベターです。
- 35度前後の熱を持ったおかず
菌が特に繁殖しやすいのは20〜40度。「生ぬるい温度がお弁当箱の中でキープされる」という状態は非常に危険ですので、熱いおかずは冷めてからお弁当箱の蓋をするようにします。また必要に応じて保冷剤を使い、低温を保つ方法もいいですね。逆に保温機能があるお弁当箱は、熱々の食材を入れて65度以上をキープするようにしましょう。 食中毒を避けるためには、梅干し、醤油、酢などの抗菌作用の強い食材を利用するのも有効です。梅干しを刻んでご飯に混ぜ込んだり、醤油味で水分の少ないきんぴらごぼうを入れたり、またお酢でお弁当箱をふくのも効果的ですよ。 キャラ弁は見栄えがよくてステキですが、一方で手作業が多いものは雑菌が増殖しやすくなります。まずは安全第一、そして食べやすいかどうかを基準にお弁当を用意するようにしましょう。
下の子を親子遠足に連れて行く場合は、慎重に検討を!
親子遠足に、下の子を連れて行くかどうかは迷いますね。団体行動なので、小さい子どものペースに合わせる訳にはいきません。ベビーカーに乗せている時に泣いても困りますし、あちこち歩き回った上に迷子になられたらもっと大変です。また折角上の子が主役の日なのに、下の子につきっきりだった…では、上の子はもちろん、ママもちょっと心残りができてしまうかもしれませんね。 筆者の体験談ですが、2歳になる妹を親子遠足に連れて行ったものの、少し目を離した隙に、迷子にさせてしまったことがあります。クラス写真を撮る時になって、初めてそれが判明したため、写真を一旦中止してクラス全員で大捜索…という大変肩身の思いをしました。無事見つかったから良かったのですが、振り返って思うと、園の名前と組などが分かる迷子札を付けていたら、より早く見つかっていたかもしれないと思います。筆者のような事態を避けるために、可能ならばパパや祖父母宅、もしくは一時保育などに預けられたら一番安心ですね。 とは言え、預けることが難しい場合もあります。もし下の子を連れて行くことになったら、保育園や幼稚園に必ず事前に確認しましょう。まれに園によっては、下の子NGの場合もあります。そして園からOKが出た場合は、周辺にオムツ替えスペースがあるかどうかを事前に調べ、授乳ケープ、下の子が好きなお菓子、ウェットティッシュやビニール袋を忘れずに持参しましょう。大変な時にヘルプをしてくれたママ友などに、こっそり渡せるミニお菓子なども、いざという時に役立つかもしれません。 下の子を連れて行くと、置いて行くよりも確実に大変だと思いますが、逆に下の子を連れてきたママ同士で仲良くなることもありますし、周りの園児達が可愛いがってくれて楽しい思い出が増えることもあります。メリット・デメリットなども考えた上で、慎重に検討して下さい。
しっかり事前準備をして、親子遠足を楽しんで下さい
親子遠足のイメージトレーニングはできましたか。当日の朝になって、服に迷ったり、お弁当で手間取ったりして慌てることのないよう、少なくとも1〜2日前から段取りよく進めるように準備をしましょう。 そして親子遠足の醍醐味は、子どもの園の中での様子を間近で見られたり、新しいママ友と出会ったりすることです。行くまでは不安な気持ちもあるかと思いますが、きっちり事前準備をして楽しい思い出を作って下さい。